これまでの感謝とこれからのことを伝える会
- C3
- 4月2日
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これまでの感謝とこれからのことを伝える会
勤めていた公共施設が閉館になることが急遽決まった高西から、「11年間続けられてきたのは相談者のおかげであり、感謝の気持ちを伝えたい。閉館になる理由とこれからどこで活動するのかもちゃんと伝えたい」との強い要望があり、3月24日、25日、27日の3回に渡り、「これまでの感謝とこれからのことを伝える会」を開催しました。
急なことで連絡がついた方のみご招待となりましたが、それでも50名の方がご参加くださり、心より感謝を伝えたいと思い記事を書いております。
連絡が付かなかった方からも連絡をいただいていることから、パブリックの場で許される範囲でお伝えしようと思います。
急な閉館について
2月5日に所属するメンバーが集められ次のことが伝えられました。
3月末日で閉館すること
4月からは委託事業として行っている就労支援事業と合併すること
合併はするが、事業自体は委託事業になるで、4月からの雇用について保証がないこと
継続したい場合は自ら落札した業者の求人に応募すること
3月5日まで公表してはならないこと
また、3月5日に公開された内容では、合併することしか書いておらず、直接雇用メンバーが誰一人継続した雇用にならないこと、委託事業者もどこが入札するか不明な状態で、名前と場所が継続するだけで、中身は全く別物であることは伝わらない状態でした。
実際にこの合併を知った人は、全員が直接事業の支援事業が主核となり、委託事業がそれに合併、合併するだけで直接雇用メンバーは引き続き4月から居続けると思っており、相談者の方をはじめ本当に誰一人としてこのような事態になるとは感じなかったようです。
3月5日以降もミスリードを誘う情報公開であったため、「高西さんは4月からもいるんですよね?」「4月になったらまた相談に来ます」という相談者や同業者の皆様の声に、自分自身で「これまでの感謝と、4月になったら居ないことを伝える場を設ける」と決めたようです。
委託事業について
私たちは次の観点から今年度の委託事業の落札を目指し水面下で動いていました。
ホームページ開設のご案内でも書きましたが、私たちは、継続的な支援(相談場所)が大切であると考えていること
人材会社等に所属すると、どうしても相談ではなく紹介になること、就労支援の観点では求人が限定されること
しかしながら、次の理由から入札は断念せざるを得なくなりました。
委託事業の金額が4,000万円満たない程度であったこと(元々合併前の委託事業は1憶3000万円程度)
相談員の人数は最低3名が指定してあり、その人数と費用は今の直接雇用の支援施設の運営費程度であること
目標就職実績が600人であること
年間休日が125日だとすると、一年間の営業日数は200日、目標人数を考えると1日3人就職させる(支援員が3人とすると200日間毎日1人ずつ就職させる)ことを求められていることになります。
少しでも人材に関わる業務に関わっている人であるなら、地方の事業所で1日3人の就労は常軌を逸していると感じることではないでしょうか。
昨年度までの予算が確保されていれば、支援員だけでなく企業開拓員も多く採用できるのですが、現状ではそれが難しい状況です。
本件について検討を重ねた結果、これはもはや「本気で支援に取り組みたい企業」が入札する案件ではなく、「委託事業で少しでも利益を得たい企業」や「官公庁とのつながりを維持したい企業」が入札する案件であると判断し、入札を断念することにしました。
これからについて
高西には人材会社からいくつかのオファーが届いていましたが、上記の通り、相談ではなくなる、就労支援においても紹介できる求人が限定されるなどが生じる可能性(ハローワークも同様)があり、この度、人材紹介を業としない当社で相談事業として支援を継続することとなりました。
私たちは、相談に来られる方から聞いた高西の前職場の良さを継承した事業を展開していきたいと考えています。
人材会社では無いから、望まない仕事を強要されない
人材会社ではないから、求人がないと連絡が来ないなどが無い
人材会社やハローワークでは無いから、求人以外の相談ができる
人材会社やハローワークでは無いから、紹介される求人が限定されない
相談場所だから、しっかりと自己分析や履歴書作成、面接対策をしてくれる
相談場所だから、仕事を辞めようかの悩みも聞いてくれる
相談、特に就労支援では生計を立てるのが難しい(日本では占いにお金を払っても、相談には対価を支払わない傾向がある)というのは、キャリアカウンセリング業界における常識です。
実際、多くの支援機関は、税金による公的資金や、紹介先企業からの報酬によって運営されています。
そのような前提の中で、私たちが「相談をメインコンテンツに据える」ことは、大きな挑戦であると同時に、社会貢献度の高い取り組みであると考えています。
このような企業が産声を上げ、その存在価値を示そうとしていることを、多くの方に知っていただきたいと考えています。
お礼
文末となりますが、「これまでの感謝とこれからのことを伝える会」にご参加くださった皆さま、そして関心を寄せてくださった皆さまに心より感謝申し上げます。
ありがとうございます。
皆さまの温かいご支援とご関心が、大きな励みとなっております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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