佐藤 涼祐

シーキューブ合同会社 代表社員

かつてITエンジニアとしてキャリアをスタートさせた私は、心身のバランスを崩して仕事から離れざるを得ない時期を経験しました。その自身の痛みとして「個人の心」の問題と向き合う経験をしたことが現在へと繋がっています。

その後の歩みの中で、公的な相談機関で働く機会を得ました。そこでは、社内では打ち明けられない想いを抱えた人々が、対話を通じて心のエネルギーを取り戻していく光景を目の当たりにし、「第三者」が個人の心に寄り添うことの計り知れない価値を知りました。しかし同時に、組織そのものが変わらなければ、働く人の悩みは繰り返されるという、個人にしか関与できない支援の限界も感じていました。

だからこそ私は、組織を変えるために、再びIT業界の最前線に戻り、取締役兼人事マネージャーとして改革に取り組みました。人の心にも光を当てながら、仕組みを整える。その両輪を回すべく奔走しましたが、やはり利害関係者である限り、完全な第三者にはなれず、誰もが本音を話せる真の対話の場を創り出すことには限界がありました。

「第三者」として外から支える価値と、その限界。
「当事者」として内から変える試みと、その限界。

この二つの実体験を経て、「個人か、組織か」「外か、内か」ではなく、利害関係のない第三者として個人と組織の両方に関わることこそが必要なのだと確信し、この事業を立ち上げることを決意しました。

こうした全ての経験が、私たちの原点である「対話を通じて、個人の成長を支える」という理念に繋がっています。

この理念を実現するため、私たちの支援は三つの側面を持っています。

• 従業員一人ひとりの成長を、個人として支えるための対話。
• 経営者であるあなたの成長を、個人として支えるための対話。
• 個人の成長を阻む、組織の目に見えない壁を映し出すための対話。

私たちは、「個人の成長」こそが、強固な組織をつくり、社会貢献へと繋がる好循環を生むと信じています。何より、その循環を皆様と共につくり出すパートナーでありたいと願っています。